青二才の渡航録と備忘録

海外お菓子と旅行とカメラと景色と僕。海外に憧れたジュクジュクの未熟者が少しだけ夢を叶える経過🇰🇭🇮🇹🇹🇼🇩🇪🇫🇮🇪🇪🇸🇪🇹🇷🇨🇿🇳🇱🇦🇹🇬🇧🇲🇹🇪🇸🇸🇰🇭🇺🇭🇷。 2018.02.28〜2019.02.14ドイツ留学。

ブレーメンライフ、春寒に参る

 いかにも日本らしい雅やかに響く韻を踏んだタイトル、とはどれほどこの身を灼かれ鞭打たれようとも決して言えないであろう、取ってつけたような、浅薄この上ない出来栄え。そも韻を踏めているかも疑わしく。

 

 ブレーメンに至り、やがて4日目が過ぎようという時分。3月ともなれば冬の将軍もその身を引こうというは、蜜みたように甘い憶測であったと気づくにさほどの時も要しなかった。というのも、筆者がこの地に足をつけてからというもの、気温は一度たりとて氷点下を脱してはいないのです。北関東生まれの端くれ、多少の寒さには動じない体を授かったものと思い上がっていた筆者を氷結せんが如く気温は下がりに下がり、ついには−10℃。写真を撮るにもカメラを持つが憚られ、地図を見るにもスマホを出すが憚られ、両手がさながら反抗期を迎えたみたように、筆者の意に反してポケットの内布を掴んで放さない、反抗期よりか、ニートと称すが相応しかろうか。顔は痛み、呂律は回らず、両手は固まり、首は縮まる。北ドイツの冬将軍は、どうやら慈悲を持たないらしい。そんな筆者が現状を述べるに相応しい一言

落ち込んだりはしないけど

          とても寒いです。

面白おかしく捻りを加える余裕も失うほどに。

 たかだか寒さを表現するに、かくも無雑な言辞を弄するブログが他にあったでしょうか。それはさておき。

 今のところでは、留学先の大学Hochschule Bremen(以後HSB)での手続きを済ませ、残すところ口座の開設と市民登録のみとなりました。それを終えると、晴れて筆者も大手を振って過ごせるようになります。晴れたところで気温が上がるわけではないが、それはそれ。

 オリエンテーションまで数日の猶予があることから、先の2日ばかりは地理感を掴むべくひたすらに歩き回っていた筆者、狂気じみた方向音痴スキルを遺憾無く発揮し未だに地図を手放せず。

 デパートを巡り、方向も分からず右往左往していると、何やら観光地めいた場所に。

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ブレーメンは田舎だなんて言われていたので少しばかり心配していたものの、その実お店も屋台も充実し、電車、バス、トラムの本数もかなり多いため移動にも困らない。観光するにもおあつらえむきと言えるでしょう。

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 本格的なブレーメンの写真撮影は、もう少しカメラを持つに苦痛が伴わない時期に行おうかと。何度でも訪れれば良いのです。何せ、HSBの生徒はゼメスターチケットなるものが授与され、それによりニーダーザクセン州(Nieder-Sachsen)ほぼ全域において交通機関が無料になるのですから。北はハンブルク南はオスナブリュック、東はハノーファー西はオランダ国境付近までと、これほどの恩恵を授かったからには活用しないは宝の持ち腐れというもの。何度訪れても多すぎるということはありません。殊旅行に関しては、過ぎたるは及ばざるが如しなんてことはありえないのですから。

 ということで散策中に震える手をおしてスマホで撮った写真を少し、申し訳程度に,

慎ましく、チビチビと、勿体ぶりつつ載せたいと思います故。

 

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インビス(屋台みたような)のCurrywurst mit Pommes

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ハンブルク中央駅(Hamburg hbf)2階のScweinskeにて食べたCurrywurst mit Pommes

 

このCurrywurst mit Pommesなる食べ物。カレー風味の食べ物を好まぬ筆者も好む代物。ヴルストにケチャップとカレーパウダーをかけただけとシンプルな第一印象。しかし口に含むが最後、およそ炬燵よりも強力な中毒性を以ってあなたの味覚を引き摺り込むことは間違いありません。

f:id:payajitte:20180304063340j:plain大手デパート、Garelia Kaufhofのドイツの至宝HARIBO陳列棚の様子。

Hans Riegel氏がBonnにて創業したことからそれぞれ頭2文字をとってHARIBO。かの物理学者アインシュタインが愛し、かの皇帝ヴィルヘルム2世が讃えたとされるグミでありますれば、その偉大さはうかがい知れることでしょう。ブレーメンでさえこれほどの品揃え、ボンにある専門店にはどれほどの種類が売られているのか、想像するに恐ろしい。

f:id:payajitte:20180304064314j:plainそう、存外に寿司のお店が多く、常に覇権を争っています。キャプテン寿司、寿司将軍、寿司BAR、Sushi Circleと、独自路線を突っ走る店名があちらこちらで輝いています。ゆとりができたら行ってみるのも悪くはないですね。ただ日本以外の国における寿司の難しい点は、できることなら美味しいものを食べたいけれど、何か恐ろしいものが入っていないと、むしろ期待に外れるということですね。

 そろそろ筆者も眠くなる時分、と申すのも、この記事の書き始めあたりから瞼が刻一刻とその重みを増していて、ついには持ち上がらないところまで来てしまった故のことでありまして、文章も考えるにも覚束ぬ始末、これはもう寝るが正義であると。

 明日には冬将軍が退陣めされるとのこと、カメラ片手にブレーメンの街中を散策するに良い日となることを心の底から祈りつ、穏やかに目を閉じる。

                                                                                                         

                                                                                                        "2018.03.03 Bremen"