青二才の渡航録と備忘録

海外お菓子と旅行とカメラと景色と僕。海外に憧れたジュクジュクの未熟者が少しだけ夢を叶える経過🇰🇭🇮🇹🇹🇼🇩🇪🇫🇮🇪🇪🇸🇪🇹🇷🇨🇿🇳🇱🇦🇹🇬🇧🇲🇹🇪🇸🇸🇰🇭🇺🇭🇷。 2018.02.28〜2019.02.14ドイツ留学。

Osterferien 休暇と経過

(少し時期がずれているのは、実を申し上げるとイベントに行ったのも、この記事自体に手をつけたのも3月末のこと故、前の記事のチェコ紀行と前後してしまったからに他ならないのですが、まあ、さしたる問題ではないでしょう。つまるところ挨拶の時期の齟齬はご容赦いただきたく。)

 

 

  3月もやがて終わろうというところ、日本ではいよいよもって木々も人も、装い新たに次なる年度へと進み始める頃合い。筆者がハンザ都市ブレーメンでの生活を始めておよそ1ヶ月が経とうとしている時分。年度もまさに虫の息か風前の灯かとぞいうところ。それは少し違うな。うん。

    そんな中ここドイツは、所謂イースターによる休暇Osterferien を迎えています。この恩恵はキリスト教徒のみならず、無信心と称するに相応しい筆者のような留学生をも、除け者にすることはありません。素晴らしき博愛。そんなことないですね。日本でも恐らくは、イースターを謳う多くのイベントが各所で行われることでしょう。そのうちどれほどの人が、イースターの何たるかを心得ているのでしょうか。それはそうと、我々の生活へ支障をきたさぬ為か、大学や地域、果ては企業など、大小さまざまそれぞれのコミュニティによってその時期は違います。しかし休暇とは申しましても、クリスマスや大晦日などとは異なり、公共の施設さえ息を潜める静寂が街を覆うことはありません。無信心者とっては大きな救いであります。まあ、少なくともケバブ屋が開いている故、飢えて骨と化すまではないでしょう。

    さて、一応の?仏教国、ジパングですら、夢の国を始めとした組織の上層が躍起になるのです、当のキリスト教国家、祭り好きのドイツ人が何もしないことなどありえましょうか。とはいえ筆者も、この身をもって体験したわけでもないことを書くのは、創作か噂話かというもので、本意ではありません。故、実際に体験した、Bremen Hauptbahnhof (ブレーメン中央駅)裏にて例年行われ盛り上がりを見せるらしい仮設遊園地Osterwiese について書こうという次第で、こうして文字盤をカタカタとしているわけであります。

                       本題までが長い!

   まずOsterwiese とは何であるか。

Die Osterwiese ist ein Volksfest, das alljährlich vor, während und nach dem Osterfest in Bremen stattfindet. Mit jährlich über einer Million Besuchern an 16 Tagen und über 200 Schaustellern gehört die Veranstaltung mit zu den größten deutschen Volksfesten. Das Volksfest wurde 1928 erstmals in Bremen-Gröpelingen veranstaltet, wechselte danach mehrmals seinen Standort und findet seit 1946 regelmäßig auf der Bremer Bürgerweide im Stadtteil Findorff statt. Der jeweils im Frühjahr liegende Veranstaltungstermin ist durch die Anbindung an das Osterdatum beweglich, wobei die Osterwiese stets am Karfreitag geschlossen ist. (Wikipedia”Osterwiese”引用)

筆者の良心『これ、さぼるな筆者よ。』

仕方がないじゃないか、日本語はおろか、英語すらなかったのさ。

   まあつまるところ、イースター時期からその後にかけてブレーメンで行われるお祭りというわけであります。

    筆者の留学先、Hochschule Bremen city university からそう遠くない、むしろ筆者の住まい付近に位置するその会場は、普段であれば何一つない、ただただ広い無用の土地でしかありません。それがOsterwiese の日、突如として遊園地と化す様は、さながら空から巨大なおもちゃ箱でも降ってきたかのよう。

    ただ仮設遊園地と言ってくれてしまうと、どうにもその質に期待させまいとする響きを持ってしまうは当然のこと。そう聞かされていた当の筆者も、例に漏れず舐め腐り踏ん反り返り腐っていたわけであります。しかしかように腐りに腐った筆者の想定を、異文化というものはいつだってひっくり返してしまうが普遍の真理とでも言えましょうか。

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その規模や白熱するを写真や言葉で伝えるは、筆者には些か難しさが過ぎるというものなのですが、できうる限りの努力を見せようと思います。

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   まずは、クマの数多、首根吊るされる様を眺めてみよう。

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   ヨーロッパのイベントらしい屋台。基本は肉類かジャガイモかアイスかビール。

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    そらうず高く積まれたジャガイモ。そこかしこに佇む芋の山脈には、ドイツ国民の底知れぬ異様なまでのジャガイモ愛を感じないでもないですね。

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   時としてBrezel。硬めのパンで、塩であろうか、なかなかにビールを飲ませる味をしています。

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人々を惑わせる妖刀Schweinespieß(豚串)。

その妖しい魔力にどれほどの人が取り憑かれたのでしょうか。かくいう筆者とその一団も例外ではなく、その量と味に確かな満足を覚えたわけなのでした。

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技術云々は今はそっとしておくのが優しさであると、筆者は説きます。ホーンテッドマンションとでも呼ぶが相応しいでしょう。

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日本では、おそらく見ないであろう調理器具。文化がどうのと難しいことを考えるではないけど、少なからず興奮を与えてくれることでしょう。

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メリーゴーランド。シャッタースピードをもっと遅くすれば、それTwitterやらでよく見るような写真が撮れるのかも知れないけれど。

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場所は違えど遊園地というもの、観覧車を持たずしてそれと称するは罪とも言えましょう。

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正体不明のデザート。蛙の笑顔で頭晒されるを眺めるもまた一興と、思う気を違えた筆者ではないけれど。

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どの屋台であれ、ビールは必ず売っているのがさすがドイツというところでしょうか。

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これらも試したわけではないけれど、何やら日本の団子を彷彿とさせるその姿に、一抹のサンチマンタリスムを感ずる、そんな情感豊かな筆者、ではもちろんないのが難点。

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仮設ということを忘れるほどの規模とクオリティを誇る遊園地。ただの祭りであろうが、日本のそれとは動く金額が大きく違うことは言うまでもないでしょう。筆者の汚い心根が見え隠れしてきましたね。微笑ましいことです。

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アイスのお店。それ、目を凝らすと、各国の言語で表記されたアイスの文字、もちろん日本のものも『フイス』と"正確に"書かれていますね。それはそうと、筆者はこちらへ来て“air quotes“なる技を体得せしめた次第であります。

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クレープとは、ドイツらしくもないのですが、味はKinder Schokolade(ドイツのチョコ)なので不問としましょう。どう味付けするのかと見てみれば、なんとチョコをそのまま3本置くという大胆な手法。

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チョコレート信者としてはたまらない逸品と言えましょう。

ここまでを振り返り簡潔に言ってのけてしまえば、肉料理を貪りビールを流し込みデザートに舌鼓を打ちアトラクションに興ずる、そんなことができるイベントなのでありました。ローラーコースターには安全バーが無いのも魅力の1つと言えようか。

    ザッと回るにも1時間と半分くらいはかかる規模ですので、この時期ドイツに訪れる機会があれば、ぜひブレーメンに立ち寄ることをおすすめします。筆者は期間中に、別団体で計3回訪れました故、それでも飽きぬくらいにはワクワクとするイベントでありますことは保証させていただきましょう。

 

とりあえずはこんなところでしょうか。

イースター休暇をチェコへの渡航や祭り事、Düsseldorfへのドライブ、そしてパーティ(は毎週なのですが)で十分に満喫できた故、筆者は大いに満足です。

また、休暇以外の、普段の生活でも、カフェでボーっとしたり川沿いでボーっとしたり、パーティに参加したりドイツ料理を教えてもらったりと、充実した隠居生活を送れていると思います。そう、隠居生活。隠居、したいなあ。

なんとも締まりの悪い記事と相成ってしまいましたが、それはそれとして、温かく見守ってくださればと思う次第でありまして。

次なる渡航やイベントの折にでも、また書こうと思います故、暇なときにでもお付き合いいただければと思います。

あるいは、普段の生活について書くこともあるやも知れませんね。