冬の渡航2日目 ヘルシンキ
昨晩ヘルシンキに辿り着いて、今日は2日目。
今日から本格的に活動を始めるわけで、本来であれば、目的地を決めて地図の通り進行するのでしょうが、何というかね、いや、寒いからさ、地図持つの止めよって思って、方向音痴が一念発起して、あろうことか目的地も決めずに、気の赴くままに歩き始めました。
まず、朝散歩。まあ、暗いですね。さすが北欧。もう8時だぞ。と、陳腐な感想を抱きつつ、何処かしらへ向かって足を進める。そして見つける海。そう。そして丁度そのくらいに、空がほの明るくなり始める。
船を見つけ、行き先を見る。『Suomenlinna』。かつて要塞だった島。乗って、着いた、が、寒い、すごく、いや、ホントに。分かってはいたけど、島の博物館とかほとんど閉まってるしね?
本土に戻り、次なるは『ウスペンスキー教会』。やはり何を差し置いても空が青いことが、建物をいっそう映えさせますね。このロシア正教の教会。教会という割に、入り口付近以外は封鎖されていました。
元老院広場を見下ろすその白く巨大な威厳。『ヘルシンキ大聖堂』。注意書きにある「House of quiet and prayers」とは、よく言ったもので、内装は我々の思い描くような、およそ大聖堂らしいものでした。
クリスマスマーケットが賑わうのは夜ですが、この時間から営業するお店もあります。ここで登場フィンランド名物カレリアパイ。筆者はポテトと「Raindeer」を注文。聖人ニコラウスには申し訳ないが、致し方ない。欲望と好奇心に抗う術を、人は持たないのです。ポテトはなかなか。肝心のトナカイ肉の方は、えも言わせぬ不味さ。思わず心中で叫ぶ。「トナカイ!まz(ここでニコラウスに殴られる)」。
ぱやお (享年20歳)
数分後に、預言者のごとく復活を果たした筆者は、アテネウム美術館へ。
神話カレワラからでも分かるように、フィンランドの文化が、我々の想像する範疇にあるヨーロッパのそれとは傾向を大きく異にするという事実に疑う余地はありません。
そして『国立現代美術館キアズマ』。モダンアートは、感受性に乏しい筆者にとっては難しすぎるようで、見終わってからしばらく休憩が必要でした。そして、さすがモダンアートと言うべきなのでしょうか、建物の構造が複雑で、何度か迷子になりました。
ここはやはり北欧らしさと言えましょう、両美術館ともに、チケットが独特!
アテネウムのチケットはシールタイプ。手の甲などに貼るとのこと。
キアズマのチケットはタグのような形。これを衣服の見える場所につけるとのこと。
時は流れ早くも夜。お待ちかねのクリスマスマーケットへ。今日が最終日なので本当にギリギリでした。ここで筆者は謎の執着ぶりを発揮し、再びトナカイ肉へ挑む事に。しかも今回は、トナカイソーセージ(6€)。まずは写真。
こう言ってしまっては何ですが、地獄のような見た目をしていますね。特にソース。人の食す色ではありません。これが噂のベリーソースでしょうか。さてお味はと言うと、ソーセージとベリーソースは存外おいしかったです。赤い物体は、、、まあ良いでしょう。
そしてデザートにGLÖGIとRAW CAKE。これがなかなかおいしい。フィンランドのクリスマスを存分に味わえるのでオススメ。
このような形で1日が経ちました。あれ、意外と充実したのでは??とお茶目にも思ってしまった筆者に、読者が愛くるしさ、もとい苦しさを感じ始めたところで、今回の記事は終わりになります。
カレリアパイ: なんか、フィンランドのパイ
GLÖGI: ベリーのようなものでできた飲み物。ホットで飲む。
RAW CAKE: 冷た目の、ケーキ。やっぱりベリーだと思う。